matchday programマッチデープログラム

必見! この試合の見どころ
- 日本製鉄堺ブレイザーズ 予想スタメン
- #13 シャロン・バーノン・エバンズ選手(OP)、#10 渡邉 晃瑠選手(MB)、#7 ルチアーノ・パロンスキー選手(OH)、
#4 髙野 直哉選手(OH)、#9 蔡 沛彰選手(MB)、#14 山口 頌平選手(S)、(L:#6 森 愛樹選手)
- ※OP=オポジット、MB=ミドルブロッカー、OH=アウトサイドヒッター、S=セッター、L=リベロ
みなさんこんにちは。アナリストの岩沢恭冴です。今週の対戦相手は日本製鉄堺ブレイザーズ(以下、日鉄堺BZ)です。
日鉄堺BZ はサーブレシーブとブロックを強みとして、積極的にリリーフサーバーを投入して流れを作るチームです。サーブレシーブについては成功率55.8%(リーグ1位)のリベロ #6 森選手を中心として、チームのサーブレシーブもリーグ1位(成功率43.4%)です。また、1セットあたりのブロック決定本数は2.14本でリーグ2位に位置しています。リリーフサーバーについてはスピードのあるフローターサーブを得意とする#8 秋間 直人選手と、過去に7連続ブレイクをしていてジャンプサーブを得意とする#17 上村 琉乃介選手がよく出場しており、両選手の攻撃的なサーブは要注意です。
注目選手は#7 パロンスキー選手、#9 蔡選手、#14 山口選手です。
パロンスキー選手はアルゼンチン出身で198cmのアウトサイドヒッター。攻撃のバリエーションが多く、両サイドとパイプ攻撃に加えてライト側から中へ切り込むスパイクやAクイックも打つ選手です。サーブはレフトサイドへのジャンプサーブを得意として、フローターサーブを組み合わせながら緩急をつけてサーブを打ちます。
蔡選手は台湾出身で205cmの長身ミドルブロッカーでAクイックを得意とする選手です。空中で流れて打つ位置を変えることもしながら、クロスとターンへ広角に打ち分けることができる選手で、現在のアタック決定率は54.2%です。サーブは高い打点から前後に変化するフローターサーブと同じモーションからのハイブリッドサーブを打ちます。
山口選手は174cmのセッターで、サーブレシーブをした選手に対して多く配球する特徴があります。配球についてはパイプが少なく、トランジションアタック時にライトが多くなります。サーブは打つ位置を変えながらショートサーブを混ぜながら戦術的にどこにでも打つことができます。
永野 健 コーチのコメント
皆さん、こんにちは。そしてお久しぶりです。今週のブレイザーズ戦、オポジットの点の取り合いを楽しみにしています。また相手のオポジット、高さとパワーが魅力のバーノン選手をロペス選手がいかにブロックするかも楽しみですね。色々な楽しみ方で試合を楽しんでいただけたらと思います。ではまた会う日まで。
監督、選手のインタビュー
伊藤 健士 監督代行
気持ちでは熱く、頭はクールに

- リーグ戦34試合を終えて29勝5敗。首位はキープしていますが、先週末のサントリー戦で今季初の2連敗となりました。レギュラーシーズンも残り10試合となりましたが、現在のチーム状況はいかがでしょうか。
- リーグ戦も終盤終盤に差し掛かり、メンタル的にも肉体的にも難しいところでトーマスが負傷をするというアクシデントがあり、そんな状況でも今いる選手たちで最強のバレーをしようと今週はじめにミーティングをしました。今やるべき課題やどういったチームスタイルなのか、もう一度明確にして、ここからまた強くなっていこうという取り組みをしています。難しい時期でありながら、最強のチームを改めて作っていくということで選手たちもクリアになり練習に取り組んでいると思います。
- リザーブ選手の出場機会が増えています。長いシーズンを最後まで戦うためには彼らの活躍が重要になるかと思います。
- スタートから行く人たちにはスタートの責任がありますが、7人だけでバレーをやるわけではないので、リザーブの選手たちの力は必ず必要です。彼らは普段から一緒に鍛錬している仲間ですから、僕としては、普段努力をしている人たちに、努力の表現の場として公式戦で活躍してほしいという思いがありますし、チャンスがあれば力を借りたいと強く思っています。これからも試合に出たときに自分の力を最大限に出す準備や日々の鍛錬を怠らずやってほしいなと思っています。
- ティリ監督の代行を務め約一か月が経過しましたが、いかがでしょうか。
- 人生で初めての監督の立場は、練習内容や選手の起用、戦術を考えるなど、自分が決めないといけないという責任感があり大変ですが、とてもやりがいがあることですし、このような経験を積ませていただいてありがたいと思っています。代行という短い期間ですが、選手の一時の人生を預かっているという重大さや責任感だけはかなり感じながら、みんなに活躍してもらいたいという気持ちで日々やっています。
- 今週末の対戦相手は日本製鉄堺ブレイザーズです。ここまで4戦を戦ってきて、勝利するためには何がカギになってくるか教えてください。
- プレーオフ進出をかけて、非常にエネルギーをもって我々に挑んでくると思います。ですからまずは気持ちの面で常に「受け」に回らない。どんな相手でも受けていると必ず気持ちの面で負けてしまいますので。こちらはやるべきことをやるんだという強い信念を持ってまず戦うべきだと思います。
技術的には、相手は非常に良いサーブや高いブロックがあるので、そこに対してはレセプションで相手にボールを返さないなどして、直接的な失点を避ける。また、被ブロックを減らすためにスマートにリバウンドを取ったり味方を信じてカバーをしてもらったりと、気持ちでは熱く、頭はクールに戦ってほしいと思います。 - ホームでの勝利を期待するファンの皆さんに向けてメッセージをお願いします。
- 久しぶりのホームゲームなので、我々が進化しているところや選手の成長、やろうとしていることを感じ取っていただきながら、今週末はまた違ったバレーボールをお見せできると思います。そしてブルテオンの選手は非常にエンジョイしてバレーボールをやるので、皆さんも一緒にバレーボールそのものを楽しんでいただけたらと思います。
#19 西川 馨太郎選手
相手に流れを渡さない。

- 先週末のサントリー戦では、今季初の2連敗という結果となりました。
個人として、またチームとして今後にどう活かしていきたいですか。 - 個人としては、まず細かいミスをなくすこと。自分ができる役割やチームメイトの持っている能力など色々なことを加味した状況判断ができたらと思いますし、「周りを信じること」、「チームの一員として戦うこと」をもっと意識してやらないといけないなと感じました。
天皇杯から合わせると3連敗になりますが、相手の個々の力やチームとしての力に比べて、ブルテオンがまだ足りていないことを痛感しました。ですがこの敗戦が、より一層成長していける良いきっかけになったのかなと思います。 - 途中出場だけでなくスタメンでの起用など出場機会が増えています。
- 起用が増えてきたことに関しては、それぞれのコンディションがありますし、チームとして一番いいパフォーマンスを発揮できる形の中に、自分の存在価値を出せてきているのは良いことだと思っているので、チームの勝利につなげていけたらと思っています。僕は他のミドルに比べて、高さというよりも相手にストレスを与える、ドシャットよりもワンタッチみたいな、自分たちに良い流れを作るのも大切ですが、“相手に流れを渡さない”のが自分の持ち味だと思うので、そこを大事にしていきたいです。
- サーブレシーブへの積極的な参加や、サーブ、大事な場面でのブロックでチームに貢献していますが試合中に意識していることはありますか。
- サーブレシーブに関しては他のミドルブロッカーよりも積極的に行けるのが持ち味だと思っています。レシーブすることによっての影響は、自分はそこまでないので、サイドがアタックに集中できるように、チームとしての攻撃力を下げない意識でレシーブに入っています。
サーブに関しては、相手が油断しているタイミングが分かるというか(笑)。そういう時に打ったら決まることが多いですね。あとは、セッターがパイプを上げたいタイミングがなんとなく分かるので、そこでブロックを飛ぶようにしています。 - 今週末は日鉄堺BZとの対戦です。今シーズンすでにアウェイで4試合対戦していますが、相手の印象や勝利するために必要なことを教えてください。
- リリーフサーバーやワンポイントブロッカーがよく入ってきて選手が絞られていないチームですが、その中でも安定したプレーをしてくるので自分にとってはやりにくいです。オフェンスは、相手に合わさず自分たちのスタイルを貫いていきたいですし、ディフェンスは状況を見てチームで話し合いながらやっていくことを大事にしないといけないと思います。相手はバーノン選手のように、厳しいときに打ち切れる大砲のような選手がいて、さらにディフェンスも良いチームなので、こちらは自分たちのバレーをちゃんとして、ファイナルに向けてステップアップしていければと思います。
- 勝利を期待しているファンの皆さんに向けてメッセージをお願いします。
- 頑張ります!